ワンチップマイコンを用いた異常電波伝搬計測システムの構築と解析
研究者 小島 広稔

本研究は、須貝さんの研究である異常電波伝搬の解析を引き継ぎ、異常電波伝搬について研究している。
異常電波伝搬についての概要に関しては、過去の研究の須貝さんの「広帯域観測システムによる異常電波伝搬の解析」に記載されている。

本研究テーマとして
 (1)現在24時間電波伝搬を観測しているが停止してしまう場合があるため、これを停止することがないように改善
 (2)観測データの解析


(1)観測システムについて
 24時間体制で受信電波を観測している。そのシステムのイメージが下にある図1である。

図1:電波伝搬観測システム
この観測システムの向上として改良していることは、
  昨年度、PCの観測用プログラムをVisual C++で観測用プログラムを作成して行っていた。
これを、Linux PCに変更することで安定度を向上させる。
  切り替え器(H8ワンチップマイコン)については、現在リレーを使用してアンテナの切り替えを行っている。
このリレーによる損失でデータが変化してしまうことがあり、高周波スイッチなどにより損失を軽減する。

(2)観測データの解析について

図2:電波伝搬観測データ

昨年度の観測データの一部である。見てもらうとわかるように落ち込みが発生していることがわかる。
 これが観測された二日後に、地震が起きていた。
 まだ、地震が必ずしも影響を与えてるとはまだ言えなく、他にも太陽からの紫外線やX線、時間や季節によって電離層に変化があるかもしれない。
 そこで、これらによる影響を除いて解析していくことで第三による現象(地震など)によって なぜこのようなデータが観測されたのかを解析していくことで関係性を検証することを目的とし研究を行っている。