レイトレース法を用いた地震に先行する異常電波伝搬解析
研究者 菅原 慶
地震の前兆現象として、受信電力の異常な変動を我々は観測している。 地震の前に発生するであろう異常空間を考え、レイトレース法を用いてどのような伝搬異常が発生しているのかを探る。

○レイトレース法の概要図


○シミュレーション結果(上図)と実際の観測データの比較(下図)

例:異常空間の形状を固定し、下から上へ動かして解析してみたときの受信電力

異常空間が時間とともに地上(0m)から上昇していくと、シミュレーション結果、観測データともにNHKとテレビ東京で異常が発生している。さらに上昇していくと、シミュレーション結果、観測データともにNHKで異常が発生している。さらに上昇していくと、観測データでは異常が発生していないので、異常空間は拡散したと考える。