位相差給電法を用いたRFIDリーダ用アンテナの解析
研究者 野村 誠

現在自分が研究していることはRFIDのアンテナの解析です。RFIDといって分からない人もいると思うので簡単に説明します。

 RFIDとはRadio Frequency Identification の略でID情報を埋め込んだタグから電波を用いた無線通信により情報をやりとりし、人やモノを識別・管理する仕組のことです。JR東日本のsuicaもこの技術の例ですね。

 タイトルにも書いてあるように自分の研究はRFIDのアンテナの解析です。そこでどのようにアンテナを解析してるかというとHFSS(High Frequency Structure Simulator)という電磁界シミュレータを使って解析をしています。実際にHFSSで解析した結果を載せたいのですが企業と共同で研究している関係上載せられません。なので、ここではアンテナを回路素子として考えた場合の整合回路を載せます。

上の図がシミュレータで設計した回路図で下の図がその結果となってます。

 現段階での回路だと抵抗成分での電力消費が大きいので適度な値を算出していくことが今後の課題となっています。また、ある程度シミュレートでの 解析が終わったら実際にアンテナの設計をしていく予定です。